誇りをもって日々頑張っている
ワイヤーハーネス加工とは、複数の電線に接続部品を取り付けた製品を用いて、工業用の部品や機械、装置・設備に、電源供給やデータ通信を可能にする大切な役目を担う工程。前川さん曰く、人間の身体に例えるなら血管をつくる重要な仕事。メーカー企業から受注し、様々なワイヤーハーネス加工に対応している。一般消費者から見えることのないBtoBの事業を続けてきているが、大手も含めたメーカーが得意先であるため、製造工程の業界はグローバル化の影響を強く受ける。中心の事業は部品組立だが、時代の流れに対応してワイヤーハーネス加工を事業化した。前川さんは「製品が社会に出るまでに多くの人が係わる。間接的に人の為になっていると思うとモチベーションがあがる。」「人の役に立つ製品をつくっていることに誇りをもっている。」と語る。最近増えているのは、搬送ロボットと発電機関連のワイヤーハーネス。物流業界では人材不足とそれに伴う自動化により、搬送ロボットの需要が高い。発電機は地震などの災害や、それに対応する都市開発で欠かせない。いずれも今後さらに必要とされている分野であり、前川さんの会社はそれを重要なワイヤーハーネス加工の工程で支えている。