JR野洲駅より琵琶湖に向かって車で約20分。見晴らしのいい湖岸道路沿いに「あやめ荘」がある。琵琶湖で捕れる湖魚や鴨などを主に取り扱う、湖魚料理の名店だ。民宿を兼ねる2階建て。琵琶湖の眺望が広がる2階の部屋で、季節の料理を振る舞う。地元のお客さんだけでなく、観光客の利用も少なくない。とくに、近隣の琵琶湖で釣りをしたあと、ここで湖魚料理を食べて帰られる人も多いそうだ。
鮒の子造り、鯉の煮付けなどの湖魚料理、鮒寿司が主な料理で、ワカサギの天ぷらやシジミのみそ汁も名物。また、春から秋はビワマス、冬場は季節限定で鴨すきが出る。昔は夏限定の宿泊だけを行っていたが、湖岸道路の整備が行われた頃に今の建物になり、宴会や忘年会新年会なども引き受けるようになった。このお店の強みは、「やっぱりそれは琵琶湖の新鮮な食材でお客さんにお料理を提供できるということですよね」と、代表の督永文子さん。
実家に帰省したときのような居心地の良さも魅力だろう。とても落ち着きがあり、琵琶湖が目の前にあり、ゆったりとした過ごしやすい空間だ。特に女性の団体客が、ゆっくり出来る料理店ということでよく来られる。「目の前の琵琶湖を眺めながら、時間の許す限りゆっくりしてもらっている」と督永さん。「あそこに行ったらゆっくり出来るわ〜」というクチコミで来てくれるお客さんも多いそうだ。