JR野洲駅から車を少し走らせた田園風景の中に、「フェリーチェ」はある。見渡す限り広がるビニールハウスは約8,500平米の敷地があり、その中に55,000株ものいちごがぎっしりと埋め尽くされていた。
毎年人気のいちご狩りは12月下旬にオープンし、5月下旬まで体験することができる。定番の品種である「紅ほっぺ」のほか、「章姫」「かおり野」などの品種の食べ比べを楽しむことができ、特にファミリー層から定評がある。また、隣の南出農園では、フリルレタス、三つ葉、セリを一年中水耕栽培しており、大手スーパーや生協に販売したり卸売市場に出荷している。
どちらのビニールハウスの中もなんと全自動! スマートフォンひとつで温度や湿度、CO2の量までをもコントロールし、効率がよく生産性の高い、最先端の農業を行なっている。
「人生は一度きり。楽しいと思えることをやらないと。」と南出さんは言う。2017年には日本を飛び出して上海でも水耕栽培を開始するなど、精力的に事業を拡大している。