応える努力を続けることで次の展開が見えてくる
アル・プラザ野洲の2階に平成30年オープンした当店。着物・帯の呉服、和装小物が豊富に品揃えされている。販売だけでなく、くわしい着物相談ができ、クリーニング、染み抜き、仕立て直しなどのメンテナンスまで対応できることが特徴。新たな取り組みで着付け教室(2時間500円)を開催しており、これまでのお客様が定着するとともに、着物を着ることへの間口を開くことができて新しいお客様も徐々に増えている。
一方で日本の着物ばなれは年々深刻になってきている。主な原因は着物を購入する人の減少だ。あわせて購入単価も低下しており、総務省による家計調査では、年間和服消費額が平成12年度に7,883円だったものが、平成30年には1,663円とかなり落ち込んでしまっている。和装業界の過酷な状況がみてとれる。
代表の青池輝行さんによると、やはり明らかに低価格帯へシフトしている。それでも10万円以下であれば着物を購入してもよいと考える方は全体の約半分はおられるという。ニーズがあることは確かなので、日々の仕入は必ず自分の目で確かめつつも、500円から和装小物を取り揃えるなど、お客様のご要望に沿うよう努力している。