日本で一番広い面積を持つ琵琶湖。その琵琶湖を見るために毎日多くの観光客が滋賀県を訪れる。そんな琵琶湖を生かしたエコツーリズムが、今注目を集めている。琵琶湖へと流れ込む家棟川では、今日も船頭さんの声が聞こえてくる。琵琶湖についてよく知らない観光客の方々は、その声に耳を傾ける。これがいつもの光景だ。「琵琶湖の自然は他の県よりも豊かだ」。そう語る理事長の松沢さんは、この観光船ツアーに伝統食を盛り込むことに強いこだわりを持っている。今ではすっかり食卓から遠ざかってしまった滋賀県の伝統食を、このツアーでは食べることができる。これには、地域の人たちに滋賀県の伝統食の味を思い出してほしいという松沢さんの願いが込められている。当初は地元の人たちを対象に始めた観光船。5月以降の土日は常に満員になるほど有名に。今では他府県のみならず、海外から訪れる人もいるという。「旅行会社から団体客を受け入れてほしいという電話かかってきて。しかも来たと思ったらみんなドイツ人で。あれはさすがに驚いたかな」。2007年に創業して以来、滋賀県の看板観光地へと成長していることは言うまでもない。
事業案内

創業のきっかけ
元々は、汚くなった琵琶湖の清掃をしようということで始めた活動。ゴミ拾いっていうのかな。何か役に立ちたくてね。20年くらい前までは、信じられないと思うけど、テレビ・洗濯機・冷蔵庫とか普通に捨てられていた。ほんとに、びっくりするよ。そんな時、船でゴミを拾おうと話になって。でも、3年経ってもゴミは全然減らなかった。そこで、観光船にしてみては?という話が出たわけです。環境にもいいしやってみることに。地元の自治会や幼稚園、地域の人たちに乗ってもらって、船で環境の説明をして、「ごみ捨てないで」みたいに。3年ぐらいたったらあっという間にゴミもなくなって、知事表彰なんかももらって。それで、ボランティアでやっていたのを事業化したんです。

事業の未来
この観光船を野洲市の一大観光地にしたい。でもここだけじゃなくて、野洲市全体が観光地になるように。歴史は観光になりにくいと思うから、この滋賀県にしかない自然を売りにして、活性化させたいかな。
ほんとに滋賀県は他の県に比べて自然が豊かな所。景色も良いし。だからね、その豊かな自然を最大限に生かして、この事業を成長させていきたい。そして、この伝統食も次の世代に継承していかないと。無くなってしまうから。これからも、この伝統を新しい世代に受け継いでいってもらえたらいいなと思います。
活動内容
自然を強みに成長を続ける観光船
会社概要
- 企業名
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NPO法人 家棟川流域観光船
- 業種
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サービス業
- 内容
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観光船
- 所在地
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野洲市菖蒲262-182
- 代表者名
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松沢 松治
- 設立年月日
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2007年
- 電話番号
- ホームページ